今がその将来なんだけど日記

hulu廃人なので基本的にその話しかしてません・・・。

マッドマックスの余韻を楽しみたい君へ。今こそディストピア&近未来SF映画@hulu

マッドマックス 怒りのデスロード」がバカ売れらしいじゃないですか。

すごい時代になったもんだ・・・と驚いてます。

やっぱり40代以上の「マッドマックスリアルタイムで見た世代」と30代以下の「北斗の拳などインスパイア作品群でよく訓練された観客」の両輪でヒットしているのでしょうか。

あとはゴリッゴリのマッチョな世界観に、フュリオサ&ワイブズの存在で、物語の背骨を通したってところがミソでしょか。

これがないと、引っ張られて一緒に見に行った女性陣に「また男はバッカな映画ばっかり見て・・・」と呆れられて終わりだったかもです。

 

さて、今日はそんな「バッカな映画」そろい踏みのディストピア映画ばかりです。

夏のダルさをさらに後押しする、砂と火と荒廃したビル群。

砂漠に突き出る草食動物の頭蓋骨。ご飯は缶詰。意外に尽きないガソリン。

たまらん!!

 

2回3回とマッドマックス見に行ってもいいですが、あの余韻を胸におうちでお手軽にディストピアを楽しむのもオツなもんですよ。

hulu廃人がお送りしておりますためhulu配信作品限定です。期間限定配信も多いのでお早目に。

では、ドゾー。

 

ザ・ウォーカー

砂漠を歩く一人の男、彼が守る「世界に最後に残された1冊のある本」とは何か・・・

本ってそりゃあの本ですよ。割と早めにネタバレします。

見どころはディストピア映画おなじみの人食いの方たちの描写でしょうか。

グルメな方たちのくだりはおなじみすぎて、不行き届きなわたくしは「ザ・ロード」とごっちゃになっているシーンもございます。ええ。全然映画のテイストは違うのですが。すみません。

こちら「ザ・ウォーカー」の白眉はですね、冒頭の戦闘シーンです。

逆光の中、ナタですっぱすっぱ行っちゃうデンゼル・ワシントンのシルエット。

というかこのシーンがMAXにかっこいいので、あとは砂漠に酔ってるだけでいい、という映画です。夏にぴったり。

 

復活の日

80年代角川映画特有のオラオラ なというかイケイケなというか、とにかくパッションとビッグなバジェット感を感じさせる、スケールのでかいパンデミックものです。

パンデミックものの多くは、ラスト30分くらいで治療法開発→解決への光明が!人類万歳!となるところ。

しかしこの映画はなぜか核戦争パニックへと華麗なシフトチェンジを見せ、一気に「核の冬系ディストピア」へと突き進むのです。

ラストシーン近くの、生き残り女たちのコミューンは、ディストピア好きの諸兄の幻想にびったり寄り添う垂涎のシーンといえましょう。

わたくし一押しのシーンは、

「迫りくるウイルスの危険を察知し、モーターボートに子供を連れて飛び乗り南極を目指す多岐川裕美がなぜか半袖のナース服」です。(57分ごろ)

f:id:motnao:20150731112311j:plain

 

 

ニューヨーク1997

名作なのでちょいちょい見返したくなる人も多いのでは、というニューヨーク1997ですが、こちらも現在Huluで配信中。

2ちゃんでよく見る「こちらスネーク」の元ネタのメタルギアソリッドの更に元ネタの映画。

犯罪率400%上昇を受け、マンハッタン島をぐるりと壁で囲んで、釈放ナシの刑務所にしましたよ、という世界です。

そこに拉致された大統領を22時間以内に救い出せ!出来なきゃお前の頭ボカンな!というムチャミッションに立ち向かうスネークの戦い。

文明崩壊社会でのサバイバル、襲ってくるクレイジーたち、監獄デスマッチ(バットで)とてんこ盛りなのに90分強でサクッと終るのがこの時代映画の良さでもありますな。

とはいえ続編もあるんですが。

続編の「エスケープフロム・L.A」は未配信なので、Huluさんには頑張ってもらいたいところ。

 

デイブレーカー 

厳密にはヴァンパイアホラーなのですが、人間が駆逐され、ヴァンパイアが多数派になった近未来、ってなかなか斬新なディストピアなのでこちらにラインナップ。

人間はかたっぱしからとらえられ、血液をチュウチュウ抽出されています。

こんな感じで↓

f:id:motnao:20150805112058j:plain

 

非人道的!!

いやしかしこの画はディストピア好きの背中をゾクゾクさせるものがありますですね。

物語の前半は、「ヴァンパイア世界のおはようからおやすみまで」、それから人間少なくなってきて俺らヤバいよね・・・(飼育だけで繁殖事業はしないんだな)という世界の問題点が提起されます。

ヴァンパイアのおっさんが「(コーヒーの中の)血液が少ないんですけど!?」ってコーヒースタンドでブチ切れて暴れたり、血が吸えなすぎてカラッカラの蝙蝠お化けみたいになったヴァンパイアとか出てきたりしてお化けの世界が大わらわです。

ここがめっぽう面白く、わたくしはこの前半だけちょいちょい見返しております。

ところが「人類のターン」になる後半は正直失速感が否めません。

人間に戻る方法ってのが偶然発見されるんですが、これがまあまあ命がけ。

頑張って実験しているくだりなんてそのやりすぎ感が笑えるくらいで。↓

f:id:motnao:20150806112714j:plain

 ファイヤー!つってな。


基本的にヴァンパイア中心なので、闇夜の描写も美しく、前半だけで2時間くらい作ってくれないかなーという「アイアムレジェンド」と全く同じ感想を抱く映画なのでした。